内分泌・代謝科専門外来
外来担当日:水曜午前、金曜午後(月に2回)
対象疾患
- 糖尿病(PDF)、脂質異常症(高コレステロール血症など)(PDF)
- バセドウ病(甲状腺機能亢進症)(PDF)
- 橋本病(甲状腺機能低下症)(PDF)
- 電解質異常(Na、K、Ca代謝異常)
- 甲状腺腫瘍(PDF)
- 副甲状腺機能亢進症(副甲状腺腫)
- 二次性高血圧(原発性アルドステロン症、褐色細胞腫、腎血管性高血圧)(PDF)
- 脳下垂体腫瘍(先端肥大症、クシング病など)
代表的な疾患
糖尿病
糖尿病は放置すると、全身に合併症を起こし生命予後を悪くする疾患です。 健診等で血糖が高いと判定された方は、早めの受診をおすすめします。 糖尿病は治療が早いほど、その効果が現れやすい病気です。
食事療法や運動療法による生活習慣の改善のほか、薬物療法で現在は健康な方と同じ生活を過ごす方が多くなっています。 薬の開発も目覚ましく、特にDPP-4阻害薬(内服薬)の登場によって糖尿病治療が格段に良好なものとなっています。
外来でインスリン導入も行っています。 インスリンは、1日1回の簡単なものから場合によっては1日4回(強化療法)の投与が必要になる場合があります。 また、最近はGLI-1製剤(注射薬)を初期に使用することによって、インスリン導入を遅らせることが可能になりました。
管理栄養士による栄養指導は月に1回行っています。バランスの良い食事指導だけではなく、重症化予防のため種々の生活指導を行っています。血糖測定にはFree Style リブレの使用実績も豊富です。
甲状腺・副甲状腺疾患
健診で頚部のしこりを指摘された方、また動悸や、発汗過多、体の浮腫など甲状腺疾患が疑われる方が受診されます。バセドウ病や橋本病は外来での内科治療が基本になります。時に甲状腺超音波検査を併用して行います。
腫瘤が指摘され、特に悪性腫瘍が疑われる場合は吸引細胞診が必要になり、他院紹介となります。
副甲状腺はカルシウム代謝を行っている、比較的小さな臓器です。高カルシウム血症の時に、鑑別診断が必要となります。
二次性高血圧
高血圧には、本態性高血圧と二次性高血圧があります。
本態性高血圧は、いわゆる一般の高血圧で原因は不明とされています。 体重の減量や塩分制限、場合によっては薬物治療が必要になります。
一方、二次性高血圧は頻度が低いものの原因が明らかな高血圧です。 副腎に腫瘍を形成する、原発性アルドステロン症や褐色細胞腫、腎臓の血管に狭窄をきたす腎血管性高血圧などです。 外科的な治療で改善する場合があるため、高血圧の方には鑑別診断が必要となります。 特に、若年者高血圧の方は二次性高血圧の場合がありますので注意が必要です。
電解質異常
ナトリウム(Na)、カリウム(K)やカルシウム(Ca)といった血中の電解質に異常を認めた場合に様々な原因があります。血液中のホルモンの測定によってその原因を明らかにします。